ヴィンテージラグは最近特に、インテリア好きの方から注目されています。
アート性のある繊細なデザインと豊かな色彩で、眺めているだけで穏やかな気持ちになります。
また、お部屋の重要なアクセントになる事はもちろんのこと、
フローリングの床に手軽にふわっと敷くだけで、模様替えした様な新鮮な気分になります。
そして、ここのところ人気が定着しておりますBOHOインテリアにとてもよく馴染みスタイル作りに欠かせない物となっています。
他にも、北欧インテリアやインダストリアル系など幅広いスタイルに取り入れられるため人気も高まっています。
ヴィンテージラグとは
ヴィンテージラグは、イラン、トルコなど中東の国々、ヨーロッパ、アフリカの部族の人たちがしたウールなどの天然素材で織られたラグです。
その多くは手織で製作されているため、ハンドメイドならではのユニークな柄や模様、糸の色合いの違いなど、国や地域、部族ごとに特徴があります。
これが時を超え、世代を超え、味わい深いラグとして現代に受け継がれています。
https://www.pexels.com/ja-jp/photo/18263013/
年代について
”ヴィンテージ”という言葉は古くからワイン用語に使われていましたが、近年ではインテリアでも多く使われるようになりました。
”ヴィンテージラグ”は一般的に、製作されてから30年以上経過したもので希少性と価値をかねそなえたものと言われております。
また、50年〜80年経過したものを”オールドラグ”。
80年以上経過したものを”アンティークラグ”と分類されています。(諸説あります)
ヴィンテージラグの種類について
トライバルラグ
トライバルとは英語で“部族の”という意味ですのでトライバルラグは“部族の絨毯”と訳されます。
部族が自分の家で使う目的で織られました。
”パイル織り”と呼ばれる”毛足のある絨毯”で遊牧民のテントの床に敷いたり、ドアとして使用したり、衣類や日用品を入れる袋や馬 ロバの背中に取り付けるなど、日常に欠かせないものとして使われてきました。
また、嫁入り道具としても母から娘へ大切に受け継がれていました。
https://www.pexels.com/ja-jp/photo/14337369/
キリム
”平織り”という”毛足のないラグ”をキリムと呼びます。
トライバルラグと同じように、テントの床やドア、部屋の仕切り日用品や布団などの収納袋、嫁入り道具として、遊牧民の暮らしのあらゆる場面で使われてきました。
キリムの柄は、イスラム教を信仰している織り手が多いため、人や植物、鳥など自然物を使うことができません。
そのため幸せや喜び、生命の力強さ、魔除けなどの想いを幾何学模様でユニークに表現しています。
https://www.pexels.com/ja-jp/photo/11275299/
ギャッベ
ギャッベは、イラン南部の民族が製作したラグで、パイルの厚みがあり、しっかりと密に織られ
肌触りの良さが特徴です。
風景や動物、鳥などの模様が描かれています。
現代ではとても人気のあるギャッベですが、古くは部族が自分の家の中で使うために織られており
もっと薄手で粗雑な作りの消耗品でした。
ペルシャ絨毯
イランで製作された、シルクやウールを使った絨毯です。緻密に織られた高い技術と芸術作品を思わせるパターンで王宮に献上されていました。
まとめ 図解ヴィンテージラグ
初めてのヴィンテージラグ豆々知識になりましたら幸いです。